東日本大震災医療支援報告⑤
釧路協立病院の東日本大震災の医療支援は引き続き行われています。
岩手県 大船渡市は、桜が咲き始めています。
北海道民医連から、第7次チームの一員としてN看護師からのレポートを紹介します。
4月17日(日曜日)
今日は日曜日で往診は休みですが、大船渡市赤碕漁村センターでの診察は行っています。
この避難所に避難しているAさんは、高血圧症・痛風・不眠症で内服治療されていました。
津波の被害で殆どの薬を流されてしまい仕事も休めず内服していない状況が1ヶ月以上続いていました。
Aさんは日曜日が休日で毎日早朝から夜遅くまでの勤務をして病院を受診する時間がとれません。炊き出しの時間には仕事で避難所にいませんからずっとカップラーメンを食べているということでした。
ラーメンのスープも捨てられず全部飲み干していたそうです。この地域には民医連の診療所はありません。
調べてみましたが、現在開業している病院・診療所は最長15時で診療終了するのがほとんどです。
4月18日(月曜日)
今日は周囲の動きがありました。瓦礫を片付けるトラックなどの車両が行き来して、かなりの埃と工場臭さがありました。山形からのたこやき・おやき屋さんの支援があり、子供たちは大喜びでした。
避難所の方で、『咳や痰がでる・・・。ある方が夜中に咳き込むので眠れない。自分もうつったかどうか心配で診てもらいたい』ということで数人受診されました。
でも、咳のひどい方はしばらく受診されていません。お部屋の係りの方に受診をすすめてもらうことにしました。
また、小さいお子さんをもつお母さんと子供たちのストレスも大変なものです。『心のケアチーム』と情報交換しながらサポートをしています。