第３回道東勤医協看護職復職支援セミナーを11月25日26日におこないました。

今回は7名の潜在看護師さんたちが勇気をふりしぼって参加されました。
参加者の年齢層は30～41歳、ブランク平均年数は6.5年でした。

皆さん結婚・出産を経て育児の真最中。
日常を忘れ白衣をきていざ!!ナースへ変身です。
2日間にかけて医療・看護の情勢や、医療安全・感染対策・薬の基礎知識を学んだあと採血注射の実技、病棟体験、一次救命処置（ＢＬＳ）講習をおこないました。

これまでに50名を超える看護職のかたが道東勤医協復職支援セミナーに参加していただき、半数以上のかたが復職しています。
釧路市では看護学校が二校閉鎖され新卒看護師が激減しました。
各医療機関は看護師確保に苦悩し病棟の縮小や閉鎖に追い込まれたことは記憶にあたらしいことですね。
看護師不足はますます深刻です。

『一度家庭にはいってしまうとなかなか再就職の一歩の勇気が出ない、自信がない・・・。』
みなさん不安をいだきながら参加されますが、いざ白衣を着て現場にでてみると、数年前の自分を思い出しまた看護師として働きたいという気持ちがわきでてきて、きりりとりりしい顔つきになりました。

参加者の皆さんの感想を紹介します。

• 受身的なセミナーを想像して参加しましたが、盛りだくさんの内容と体験ができて有意義な２日間でした。9年のブランクを短く感じさせてくれるものでもあり、白衣を着た瞬間から気持ちの引き締まる思いと懐かしさや、そして看護師としての仕事が好きだったんだなぁという意識がでてきたが不思議な気分でした。病院のあたたかさが伝わる２日間でした。
• 最近の医療・看護の状況を知ることができてよかったと思います。これを機に一歩前に進んでいきたいと思いました。雰囲気もよくアットホームな感じで楽しく参加できました。
• 病棟で患者さんにふれてあたたかい気持ちになりました。看護をする喜びを再び思い出しました。病棟のみなさんの明るくて元気で頑張っている姿をみると一緒に頑張りたいと思いました。
• ここの病院のスタッフの方々はみんな仲がよくアットホームな感じでよかったです。とても魅力的だと思います。
• 病棟で患者様と接することができ自信にもつながりました。６年のブランクが最初の一歩をふみだすことをためらっていましたがこのセミナーをきっかけに新しい環境にはいっていけるような気がしています。
• 病棟見学にいってナースのスイッチがはいってきました。見学した病棟は仕事が楽しそうでやりがいがあって働いている自分を想像できました。
• 現役時代とはやはり変わっていて多少あせりを感じました。一方で病院内でターミナルの患者さんのために結婚式をおこなったり人工呼吸器も装着している患者さんを毎週入浴したりという話を聞くとうらやましいというか自分もその輪に加わってみたいと思いました。

セミナーを通じて、私たちのめざしている看護と実践が参加者のみなさんに共感してもらえたことがうれしく思います。

また感想にあるように、多忙な現場へ実際に体験していただいた中で、看護スタッフたちの生き生きとした仕事ぶりを評価していただけたことがたいへん励みになりました。

道東勤医協看護職復職支援セミナーPJ　K

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