患者に寄り添うとは~気になる患者さまノートからみえるもの~
協立すこやかクリニック外来では看護師専用のノートがあります。
このノートにはいろいろな患者さまたちの”生き方”や”叫び”が書かれています。
数多く受診される患者さまのなかには、事情を抱え困っているかたがいらっしゃいます。
外来看護で大切にしているのは、患者さまの病気と生活・労働状況を結びつけて治療がうけられるように支援していくことです。
看護師たちが書いている『気になる患者さまノート』の一部を紹介します。
☆ Aさん 男性
会社の突然の倒産で職を失う。いつもの血液検査を行なう時に困っている表情をしているため詳しくお話をきいて経過を知る。急いでケースワークをおこなった。生活を含めたフォローが必要。
☆ Bさん 女性
問診でお呼びしたときに”遅い!!”とイライラした表情。じっくり話をきくと、だんなさんの介護に疲れていたようで自分だけの介護に限界であることを話される。後日自宅へ訪問させていただき詳しい状況の把握と介護保険申請の手続きにむすびつく。
☆ Cさん 男性
関東地方の工場に勤務していたが持病が悪化して帰釧した。保険証がなく市役所に相談に行き国保証を発行してもらったが受診したときには入院治療が必要な状態。就労は当面できない健康状態でケースワークへ。
☆ Dさん 男性
2ヶ月前から黒色便がでていた。体重が20kgもへっている。失業中でハローワークに通っている。至急ケースワーク、入院治療へ。
☆ Eさん 女性
昨日処方した薬をもらっていないと来院。同居の家族の方へ生活状況確認の方向へ。
☆ Fさん 女性
定期薬がたくさんあまっている様子。飲み忘れもありそうで家族の方に協力を得て介護サービス必要か判断していく。
看護師による問診や医師の診察室でかわされる会話ですが、込み入った話はなかなかできないものですよね。どの患者さまも自ら話してくれたことではありません。
私たち看護師は、日頃たくさんの患者さまから教えていただいたことをもとに、五感を駆使して困難なことを会話や患者さんの表情からうかがっています。簡単なことではありませんが、外来受診のほんの数分の時間をつかって思いを引き出し、なんとかして治療が継続できるよう他職種のスタッフと連携しています。
患者さんに寄り添うってこういうことじゃないかと思います。
協立すこやかクリニック K
凄い( ̄□ ̄)!!細やかな対応してますね