震災の支援に今、看護師として私たちができること

釧路協立病院からも、東北地域の医療支援に第一陣が3月23日に出発しました。

支援先は、塩釜市にある宮城民医連坂総合病院を基点に活動しています。
支援の実働日は6日間で、当面輪番で支援を続ける予定です。
看護師として派遣されたM看護師から現地の活動メールが届いているので、紹介します。

【3月24日】
昨日はペットボトルを湯たんぽにして眠りましたが、朝方寒くなかなか眠れなく室温2度でした。
今日は北海道チームで地域訪問に伺いました。

支援者の数が今までで一番多いそうです。そのため、今日から地域訪問というグループを増やし避難所周りと地域訪問に別れ活動しました。
道に迷ったり、想像と違っていた部分もありましたが、病院に行けなくて困っているかたもいてお話を聞くことができました。

また、津波被害が大きい塩釜港も見てきました。
実際行くと家屋を片付け山積みになっていたり、ひっくり返った車や船はそのままでした。そのなかでも1番衝撃的だったのがこの写真でした。

震災

今日は毛布を借りることができ少し暖かく眠れそうです。

【3月25日】
お疲れ様です。

こちらは今日から普通診療が開始になりました。
今は重症や緊急を要する患者さんは減って軽傷化してきています。慢性疾患などのフォローや今後はメンタルケアが大事になってくるとお話していました。

今日は避難所周りに行き、お話を聞いたり清拭をしたり乳児の沐浴をしてるチームもありました。
避難所では食事は充実してきてますが、まだ水道が通らず、給水車での運搬なので手荒いが出来ずノロウイルス対策などしっかりとれていない状況でした。

食事は頂いて、お風呂はまだ入れませんがみんな頑張ってます!

【3月28日】
今日は避難所回りをしました。場所は多賀城小学校に伺い約250名のかたがいました。
午前中は避難所を回り、お話を伺うと元々血圧が高いが避難所生活になってからいつもより高く気にされている方が多くみられました。
症状として訴えはないものの、避難所生活でのストレスの大きさを感じました。

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今日から足浴チームが結成され、足浴でのリラクゼーションを行ったり、午後からは大々的に湯沸かし器を持ち出し避難所の方に喜んでいただきました。

高齢者の方々は全体的に乾燥に悩まされ、子供はおむつカブレに悩まされています。
やはり今後は清潔を保つ課題も具体化をしていかなければと思いました。

この地域は、まだ水道が普通で清潔が保てていません。

余震が続いている中、多賀城中学校では中学生がボランティア活動をしており、小さい子供と遊んだり高齢者の方のお話を聞いてあげたりしていました。
自ら被災されている中学生もボランティアとして活動している姿に感動しました。

被災者の中に東京空襲を経験されたかたもおり、今回の津波で当時を思い出したと話された方もいました。

 

今、看護師として私たちができること・・・
これからもレポートしていきます。

東日本大震災に関して釧路協立病院の取り組み


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