片道120kmの退院支援

7月、体調がわるく根室市の自宅から救急車で釧路協立病院まで搬送されたJさん。

現在も入院治療をしていますが、家族と離ればなれの日々が続き、Jさんはいつも「家に帰りたい」と話されています。
ある日、Jさんの家族の方が「家に連れて帰るのは無理ですよね…」とつぶやかれました。
帰るといっても入院中のJさんには医療処置が色々あり、家族のチカラだけでは退院は叶いません。
どうしたらこの願いを叶えられるだろう・・・
何とか短い期間でもいいから退院が出来ないかとチームカンファレンスを開きました。
根室市には訪問看護ステーションが一つだけあります。
その唯一の訪問看護ステーションは私たちと同じ法人の「訪問看護ステーションエトピリカ」。
早速訪問看護ステーションエトピリカと連携して、Jさんの病態と家族力を考慮し在宅期間を4日間として準備をはじめました。
いよいよ根室への出発の日。
病棟ナースと主治医に見守られながら病院をあとにしました。
120kmの道のりは長いです。
もともとドライブが好きなJさんはずっと車窓を眺めていました。
退院支援の様子
釧路から2時間かかってようやく根室市の自宅に到着しました。
道東勤医協ねむろ医院のナースたちや、訪問看護ステーションエトピリカのナースたちが手作りの横断幕(Jさんおかえりなさい)とくす玉、歓迎の色紙にポスターまで作って盛大に出迎えてくれました。
入院中は無表情であまえい話してくれなかったJさんも元気な頃の表情に戻っていました。
Jさんを出迎えた家族とスタッフは久しぶりの再開に涙、涙・・・(V V)
退院支援の様子
自宅滞在中は、家族はJさんの体調が急変する事も覚悟して交代で介護にあたりました。
家族だけの時間を過ごし、Jさんはとても穏やかな表情でした。
願いは叶うものですね(^^)
往復同行した看護師K

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