パートナーシップ ナーシング システム(PNS)を導入しています

釧路協立病院の内科病棟(急性期一般病棟  10:1)ではパートナーシップ ナーシング システム(PNS)を導入しています。(PNSは、福井大学で開発した看護方式です)。

導入はじめの頃の昨年11月は、どうしたらうまくいくのか試行錯誤の毎日でしたが今ではすっかり定着しています。

3ヶ月がたった頃の看護師スタッフにアンケートをとったものを紹介します。
メリットと感じたことは、記録はリアルタイムで入力できて口頭申し送りが廃止できた。準夜勤にはいる時にすでに記録が記述されているのでスムーズに業務にはいれる。記録のための残業が激減した。仕事か早くおわって自分の時間が増えた。相談してしながらできるので、ひとりで行なう看護業務への不安がなくなった。医師への報告をパートナーと相談してタイミングよくできるようになった。お互いの知識や持っている情報を共有できる。
デメリットと感じたことには、ひとりで仕事したほうがストレスない。1人で業務しないので自分の力量がどのくらいなのかわからない。という意見がありました。
これまでの自己完結型の患者受け持ち式の看護方式では、これでいいのか?と思うことや全て1人で完結していくために時間が膨大にかかっていました。
PNSではその都度相談し合いながらすすめることができるので、ケアを受ける患者さんにとって対応が早く出来るためメリットがあります。また若手看護師達は、先輩の看護を目の前でみることができ、その場で先輩から直接指導をうけることができます。

PNSでは毎日午後の業務はじめにリシャッフルタイムがあります。
ここでは、それぞれのパートナーの業務調整をする場です。
私たちの病棟ではこの時間を活用してミニカンファレンスもおこなっています。
モヤモヤしていることや、退院に向けてのアドバイスをもらったり、病状の共有など様々なことを出し合います。医師、医療ソーシャルワーカー、リハビリ技師、薬剤師、管理栄養士がこの時間に集まり多職種で情報共有しています。

新卒看護師教育もPNSで行っています。
若手看護師や異動してきた看護師、中途入職看護師にとっては不安が少なく安心して看護業務ができます。中堅看護師は、パートナー看護師から学びまた若手の育成に奮闘しています。
いまでは殺伐としていたスタッフステーションは、つねにパートナー同士の会話があり活気があります。

人手不足を逆手にとってはじめたPNSでしたが、これが釧路協立病院の看護部の魅力になっていくようにと思い願っています。