ポリファーマシー介入~訪問診療に薬剤師が同行~

先日、他院から釧路協立病院へ訪問診療の新規紹介されたターミナル患者さんがポリファーマシー(多剤服用)状態で薬を整理できないか検討したいので一緒についてきてほしいと訪問診療チームから依頼があり、一緒に訪問診療に同行してきました。
24種類の薬をお飲みでしたが、吐き気がひどく薬を飲むのも大変とのことでよくお話しをお聞きすると前の週の退院前に痛みを抑える麻薬の量が増やされていたのですした。副作用予防で使用されるはずの吐き気止めが処方されておらず、それが一つの要因ではないかということになり、まず吐き気止めを処方して頂き、体調をお聞きしながら飲めていなくても体調の変わらなかった泌尿器科の薬や働きが重複しているものなどを整理して9種類にまで減らして様子を見ていただくこととなりました。

患者さんも話を聞いているうちに安心されたこともあるのか介助なしでおもむろに起き上がり、息子さんがびっくりするなか先生と握手して診察を終えました。

在宅では調剤薬局の薬剤師は処方箋が出ないと介入しにくいですが、このような隙間を病院の薬剤師が埋める事で患者さんのより良い在宅療養の手助けができればいいなぁと改めて思ったひとときでした。


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