石川晶医師地域保健医療研修④

皆さんは素直に「頂きます」が言えるでしょうか。

今回の地域保健医療研修において、北海道東部地域の産業である酪農の体験をいたしました。
健康に暮らすためには、「食」は大切な要素であり、また「医療」と「食」も切り離すことは出来ない関係です。

釧路を中心とする北海道東部地域は、「食」を提供するための酪農や漁業などの一次産業が盛んです。
これらの産業に従事し生計を立てていらっしゃる方々のおかげで、私たちの「食」は守られ健康に暮らすことが出来るのだと、今回の体験を通じて改めて感じました。

また、この方々をはじめとする地域の皆さんの健康を守るために、私たち医療従事者に出来る事は何か、ということも深く考える機会となりました。

『医者は1日50人の患者を診るかもしれないが、患者にとってはかけがえのない医者』

医者として歩んでいく石川医師に、酪農家の方が贈って下さった言葉です。

これは石川医師も考えていたことでしたが、酪農をされている方も同じだそうです。
自分1人が50頭の牛を相手にしていれば、それぞれの牛が自分の気持ちを訴えてくる。
それを受け止めなければ、牛の気持ちを受け止める人がいなくなってしまうのだそうです。

常に気持ちを維持することは物理的に無理かもしれない。
しかし、「自分にとっては一患者さんでも、患者さんから見れば目の前にいる唯一の医者である」、という意識を持つことが大切。

とても胸に響く言葉でした。

今後も「地域」にとって必要とされる医療とは何か考える上で、今回の経験を糧に地域を見つめていきたいと思います。


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