当院における新型コロナウイルス感染症に関するご報告【第3報】

当院において、新型コロナウイルス感染症の院内クラスターが発生いたしました。これまでの経過と今後の対応についてご説明させていただきます。

当院病棟勤務の看護師が11月20日に発熱、悪寒 があり、11月21日に発熱外来を受診しPCR検査を行い新型コロナウイルス感染症の陽性が判明いたしました。濃厚接触歴や海外渡航歴はなく、症状が出た11月20日はシフト勤務による休日でした。また、症状がでる前日までの就業前後の健康観察においても発熱や風邪症状等は有りませんでした。

職員の陽性者判明を受け、当院では釧路保健所によるご指導を受けながら勤務状況及び接触者の範囲などの調査を開始いたしました。調査結果をふまえ、当該病棟の関係職員43名を接触者としてPCR検査を行い、11月23日に新たに同一病棟勤務の看護師2名の陽性が確認されました。

職員の感染増加を受け検査対象を拡大し、当該病棟に入院されている患者40名と11月18日以降に当該病棟において何らかの業務に従事した職員75名についてもPCR検査を実施し、11月24日に新たに同一病棟に入院されている患者1名と、その他従事者1名の陽性を確認したところです。

以上が、当院職員4名と患者1名の計5名に新型コロナウイルス感染者が発生した経過となります。

当院では、釧路保健所と感染経路の特定及び感染の収束に向けた対応を行っております。
また、職員・入院患者の健康観察のを継続し、必要に応じて検査を行うとともに、当該病棟の新規入院及び退院の停止、外来機能の制限、予定手術の延期を実施しております。
あわせて、当該病棟での感染予防策・消毒の強化を行うとともに、院内全体での感染予防対策の徹底に努めている次第です。

入院中に新型コロナウイルス感染症に罹患された患者さま及びご家族の皆さまには多大なご心配、ご迷惑をおかけすることになり、深くお詫び申し上げるとともに、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

この度の新型コロナウイルス感染症院内クラスター発生により、当該病棟の入院診療だけでなく、外来診療等制限せざるを得ない状況となり、患者の皆さまには多大なご心配、ご迷惑をおかけすることをお詫び致します。

早期のクラスター収束に向け職員一同対処してまいりますので、何卒ご理解・ご協力下さいますようお願いいたします。

なお、患者さまや職員のプライバシー保護には特段のご配慮をお願いいたします。

2020年11月26日
道東勤医協釧路協立病院
院長 黒川聰則