渋谷仁美医師地域医療研修報告①

2015年10月の1ヶ月間、勤医協中央病院初期研修医の渋谷仁美医師が釧路協立病院で地域医療研修を行いました。

渋谷医師の地域医療研修の様子を紹介します。
10/5~10/9は「地域を知る」をテーマに道東の地域視診、牧場研修でした。
標茶、中標津、標津、羅臼、知床、斜里、弟子屈、阿寒など訪れ、道東の広さを実感しました。山を抜けたと思ったら広大な畑が広がりたくさんの牛に出会い、ときどき家があって歩く人はほとんど見ないといった酪農地帯があり、周りの風景がほとんど変わらない山道をしばらく走ったら、今度は海のすぐそばに家が並んで建っている漁業のまちに出たり、温泉街にでるなど、地区ごとの主要産業の違いを遠くからみてきました。
釧路市内は日本製紙の非常に大きな工場があったり、国道や道道沿いにはイオンや大型家電量販店、パチンコ屋、ドラッグストアなど大きな店が立ち並んでおり、道東の主要都市としての存在感を感じました。ちなみにパチンコ屋の数は非常に多く、人口比で全国一の多さだったと時代もあるようです。「パチンコ屋=タバコ、酒、無職か低所得、未受診多そう」と勝手にあまり良くないイメージを持ってしまっていますが、実際どうなのか調べることができればと思います。
週の後半はまさかの台風の直撃にもあい、牧場に向かう道道は一部、強風による倒木で通行止めとなっていました。
2015地域医療研修①.jpg
2日間の牧場研修でしたが、大きな動物を相手にした肉体労働の大変さを身をもって知りました。恥ずかしながら筋肉痛にもなりました。夜は飲み会を開いてくださり、酪農に対するアツい想いを聴かせていただきました。
農業や漁業などは親子代々で行われることが多いのではと思いますが、家族や親子で行うがゆえに難しく、うまくいかなくて子供が出て行ってしまうケースもあるようです。地方で主要な産業となっていることが多い、これらの産業の難しさを新たに教えていただきました。ありがとうございました。
地域を知る上で欠かせないと勝手に思っている「食」も堪能させていただいています。
医療にほとんど触れない内容となってしまいましたが、「地域を知った」ということでご容赦ください。
初期研修医 渋谷仁美

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