診療情報を利用した臨床研究について

釧路協立病院にて胃カメラおよびピロリ菌検査を受けられた方へ、診療情報を利用した臨床研究についてご案内致します。

研究課題名:釧路協立病院における60歳以上の患者さんのHelicobacter pylori除菌治療と胃癌予防

1.研究の背景と目的

ピロリ菌と胃癌の関係は知られていますが、ピロリ菌による胃粘膜の遺伝子の変化が20歳代で起きる事から、60歳代以降の患者さんでの除菌と胃癌との関係、ピロリ菌陰性胃癌の頻度、また、道東地方での萎縮性胃炎と診断された方のピロリ菌の感染率や、胃癌予防効果も不明でした。以上を明らかにしたいという研究です。

2.研究の方法

  1. 研究対象となる方:当院において2013年1月より2023年12月の期間に、60歳以上で上部内視鏡検査で萎縮性胃炎と診断され、Helicobacter pylori(ピロリ菌)検査を受けられ、1年以後に再度上部内視鏡検査を受けられた方
  2. 研究期間:2024年1月~2024年6月
  3.  具体的方法:対象者について、陰性群、ピロリ除菌成功群、ピロリ除菌検査を受けなかった陽性群で分類し、胃癌を含む既往歴、ピロリ検査後の胃癌発生、形態、治療を検討します。
  4.  単独/共同研究:当院での単独研究

3.研究に用いる情報の種類

病歴、内視鏡検査所見、ピロリ菌治療歴、ピロリ菌検査結果、病理検査結果など
※ お名前、ご住所などの個人を識別する情報につきましては、特定の個人を識別することができないように、個人と関わりのない番号等に置き換えて研究します。また学会等で発表する場合にも、個人が特定できないような形で発表します。
※ 本研究に関する記録・資料は、当院の規程に従い厳重に保管し、研究終了後2年間保管の後に廃棄します。

4.ご質問のある場合、および、診療情報の使用を希望しない場合

本研究に関する質問、お問い合わせがある場合、またはご自身の診療情報の開示を希望される場合は、2024年6月までに下記の相談窓口までお申し出ください。
また、ご自身の診療情報が研究に使用される事についてご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、下記の相談窓口までお申し出ください。なお、この場合も診療などの病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。

5.相談窓口

釧路協立病院 内科医師 田辺利男(研究責任者) もしくは 釧路協立病院事務長室