渋谷仁美医師 地域医療研修②

ねむろ医院での研修で、外来・往診・訪問看護に同行しました。

根室市は北海道最東端の市で、釧路から車で2時間ほどです。人口は27,000人ほどで、主な産業は漁業ですが、海水温上昇によって獲れる魚が変わってきていることや、各種の規制により厳しい状況のようです。
ねむろ医院は無床診療所ですが、デイサービスや訪問看護ステーションを併設しています。外来は月曜から金曜の午前と、火曜日の夜診で、水曜の午後は往診に出かけます。主に院長の田辺先生がお一人で担当されていますが、専門の肝臓外来などを釧路協立病院で行っているため、月曜日は協立病院の内科医が交代で診療しています。
外来は1日に60〜70人ほど来院します。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの慢性疾患 定期通院の方がほとんどですが、肝炎治療中の方や、下血で受診した方もいました。ねむろ医院で特徴的なのは「看護師さんの多さ」だと思います。医師は一人ですが 看護師は8人おり、予診で最近の調子をきいた上で薬剤の確認も行いカルテ記載します。患者さんが何をしてほしくて来院したのか一目でわかるため、診察室に 入った途端スムーズに診療が始まり、短時間でもしっかり会話の時間があるのが印象的でした。
田辺先生が多くの患者さんをこなしている中、私はゆっくりと8人程度の患者さんの診療をさせていただきました。看護師さんがしっかりついてくださって安心した環境のもと、とても楽しい時間でした。食事や運動についてお話しすることも多かったのですが、その地域での暮らし方や、季節ごとの特徴が理解できていないと具体的なお話しをするのが難しく、とくに漁業の場合は時期によって働き方がかなり異なるため、話をききながら理解していくような状況でした。生活指導で具体的なアドバイスができるようにするためには、近くの公園の特徴から産業の特長まで、地域のことをよく理解する必要性を痛感しました。今後、初めての土地で診療するときは自分の足で歩いてみることから始めようかと思います。
田辺先生、ねむろ医院の皆様ありがとうございました。
釧路協立病院での乳がん検診に参加しました。この病院ではチームピンクリボンという組織があって、医師や看護師、エコー技師やマンモグラフィーの技師など、かかわるすべての医療者が女性で構成されています。「技師も女性がいるから、すべて女性でできるね!」という外科外来看護師さんの会話から生まれたチームのようです。協立病院では日常的にがん検診が行われていますが、すべて女性スタッフで構成されている今日の検診は予約開始から1時間程度で30名の枠がすべて埋まったようです。乳がんの関心の高さ、女性チームに対する期待を感じました。
今回は女性医師として、数年前まで勤医協で働いていた関川先生がいらっしゃっており、一緒に触診もさせていただきました。私もせっかく女性医師なので、外科医でなくとも、普段の外来などで自己触診の仕方など伝えていけるようになればと思います。
チームピンクリボンの皆様、ありがとうございました。
看護師さんのアツさとありがたさを実感した1週間でした。
初期研修医 渋谷仁美

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