石川晶医師地域保健医療研修⑪

ねむろ医院で訪問診療研修を行いました。

訪問診療は、診療所内から診療所外へ向かっていくのでとても興味があります。
医療というものは、医療施設へ受診しにくつ患者さんを対象にすることが多いため、受け身の側面が多いのではないかと思います。

その反面、自分から能動的に出ていく訪問診療はとても魅力的だと思います。
実際に患者さんが生活を営む空間でしか見えてこないものは多いでしょうし、開きづらい扉、段差の多い床、家族との疎遠な関係、飲み残された薬、整頓されていない部屋等は、診察室に居ては見えてきません。

そう考えると、患者さんが診察室にいる時間は、1日のうちでほんの一瞬でしかなく、診察室で医療を完結しようとするのは、全人的医療にならないし、患者さんの家に出向いて生活まで目を通すことが、真の全人的医療だと思います。

診療ではありませんが、友の会活動や地域交流会も院外へ出ていく大切な機会であり、こういった機会を、今後も大切にしていきたいと思いました。


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