吸引研修開始
皆さん、こんにちは。釧路協立病院リハビリテーション室ではリハビリ業務の効率化、看護労働の負担軽減を目的に口腔内に限定して分泌物や唾液の吸引を実施できる様に準備を進め6月から院内講習、実技練習を実施しています。
当院のリハビリ技士が吸引実施可能となるまでの流れは以下のようになっています。
- 口腔・咽頭の解剖、嘔吐反射・催吐反射などのリスクについての講義
- DVD学習による標準予防策、感染リスクの学習
- 看護師を講師に吸引シュミレーター及び技士同士による吸引実習
- 臨床場面で看護師の立ち合いのもと、3度以上の吸引実施
(チェック表に基づき3回の合格が必要)
写真は実技練習の様子です。看護主任さんの厳しくも優しい視線と助言を受け、手順を間違えたり、おっかなびっくりだったりと苦戦しながらもみんな頑張っていました。スタッフからは「継続してやらないと手順を忘れてしまう。」、「患者さんの苦痛を減らせるようにスムーズに行えるようにしたい。」と感想も聞かれました。
今後の課題として、口腔内まで痰を上げられない患者さんも多く口腔内吸引のみでは実用性に乏しいのが現状です。リハビリ技士の吸引スキルを向上させ、今後は咽頭まで吸引範囲を広げられるよう努力していきたいです。