在宅酸素支援の訪問に行ってきました

「病院より自分の家の方が落ち着くなあ~」
そう笑顔で話してくれたのは、在宅酸素導入に向けて1泊だけ自宅に帰ることになった当院入院中の患者さんです。

今日から外泊することになり、患者さんの送迎と生活環境を確認するため、釧路協立病院の病棟看護師、すこやかクリニックの外来看護師、釧路協立病院の病棟事務で自宅を訪問しました。

自宅はエレベーターがないマンションの4階のため、酸素ボンベを家族が持ち、サチュレーション(酸素飽和度)を測りながら階段を上っていきました。1階上るごとにサチュレーションが70台まで下がることもあり、(健康であれば99%近くの値になり、呼吸機能に異常があると体内に取り入れる酸素が減ってしまうためサチュレーションは低下します。通常95%以上ですが、それ以下の場合は呼吸が苦しくなったり、命に影響することもあります。)看護師からは椅子に座って呼吸状態が落ち着いてから動き出すことや呼吸法の指導を行いました。

在宅酸素訪問

30分ほどかけて自宅に到着すると患者さんは少し疲れた様子でしたが、久しぶりに自宅に帰ってきたためかどこかホッとした様子が伺えました。在宅酸素の機器の使用方法について業者の方から説明を受け、トイレ・風呂場・寝室までも移動でき、問題なく使用できることを確認しました。

また、その他にも寝室の場所の検討が必要であること、在宅酸素機器からのホースがあるから居間のドアが閉まらないなど、訪問しなければわからなかった問題点も見つけることができました。何か困ったことがあったら病院に連絡をするようにお伝えし訪問を終了しました。
訪問した看護師の感想です。

協立病院病棟看護師
「在宅酸素療法導入の方が酸素を使用しながら地域で生活できるよう、実際に患者さんや家族の方と一緒に自宅を訪問して生活指導や使用上の注意点など行うことは、患者さんが安全に自分らしく生活するための注意点や問題点を実際に感じることができ、私自身もとても勉強になりました。患者さんが酸素を使用しながら安全に、安心して生活できるよう医療者の視点から適切な指導を行っていく必要があると感じました。」

すこやかクリニック外来看護師
「自宅へ訪問させていただき生活の場で話をされていただくことにより、御本人と家族と共に退院後の新たな生活をイメージしながら話すことができる機会です。自宅でのお話は、生活環境・生育歴・周囲の家族との関わりもわかり、今後の生活の目標も聞ける機会で、医療スタッフとしてもこれからの関わる目標の一つとなり励みになる時間でした。」


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