医学生実習5日目の様子<最終日>

ついに医学生実習も最終日となりました。この1週間で医療現場の実際に触れ、見て、聞いた生の声。自分の目指す医師像は何なのか、「病気を診ずして病人を診よ」の大切さを実感した学生たちは、最後に何を感じ、何を得たのだろうか、最終日の様子をご紹介します。

  • 老人保健施設ケアコートひまわり見学
1人目の学生さんは最終日、ケアコートひまわりの実習を行ないました。
午前中は、在宅復帰に向けて自立を援助する老人保健施設の役割を学びました。
館内を見てまわり、デイサービスやリハビリの必要性を感じたそうです。
入所されている利用者さんで106歳の方がおり、元気に過ごしている様子を見て、学生は元気をもらいました。
午後に時沢享先生と懇談する時間をもうけてもらいました。
道東勤医協設立時の話や歴史、学生に期待することを話していただきました。
学生から「患者さんを診るときに大切にしていることは何ですか」という質問をしたところ、先生は「人を診ること」と答えました。患者と同じ目線で、データだけで患者を診るのではなく「その人の人生」をみることが大切だと話してくれました。
そして医療は信頼関係が大切だとも教えてくれました。「どんなに知識や技術があっても、信頼関係がなければ患者さんには伝わらない。患者さんの手を握れば心が通じる、聴診器を当てれば心の声が聞こえる、そうして築きあげた信頼関係が大切」という話を聞き、まさに建学の精神である「病気を診ずして病人を見よ」だと感じました。
この気持ちをいつまでも大切にして、素敵な医師になって欲しいと思います。
  • 訪問問看護、内科救急実習
2人目の学生さんは午前中は訪問看護実習、午後からは 内科救急の見学を行ないました。
訪問看護実習では訪問先までの距離の遠さに驚いていました。
こんなに広範囲をカバーしているのは、東京では聞いたことがないようです。
また、患者さんの生きてきた人生を聴取することで、患者さんの持つ病の意味、患者さんを取り巻く家族、地域、そして求められる医師像を少し理解できたようです。
午後は餌取先生の内科救急に同行しました。
レントゲンやCTなどの画像を見ながら丁寧に教えてもらい、真剣な眼差しで餌取先生の話を聞いていました。
教科書には載っていないが、大切な知識を得られたと話しています。
  • 内科病棟実習
3人目の学生さんは、1日内科病棟での実習を行いました。
午前中は肺炎・尿路感染・胆管炎など臨床を行う上で頻度の高い疾患について教わりました。
午後からはNSTや褥創対策委員会の見学をしました。普段の勉強では見ることができない病院内の取り組みを知りました。
今回の実習で知識的に足りなかった部分だけでなく、医師になる上で大切な、患者さん自身の事を知るという重要性を改めて実感したようです。
各院所・セクションの皆様、1週間本当にありがとうございました!

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